5月1日(木)雨のちくもり

窓の外では雨と風の勢いがすごい。寝たはずのハルからゆっくりとした真声で「とーちゃん...こいのぼりとんじゃってないかみてきてよ...ばかやろう」を聞いたな。キヨも静かに呼びかけるように「とーちゃん...ばかやろう」を吐く。うとうと眠りそうになっているとーちゃん「なんだよしょーがねえな」でよっこらせ起き上がり玄関へと階段を下る。それまでの平和世界を隔てていた引き戸をがらがら〜開けるとびょおびょおと雨粒混じりの生暖かい風が容赦なく入って来た。雲に反射した薄あかるい空をシルエットとなった鯉のぼりが妖しくはためくってこりゃ幽霊だよな〜などを呟きつつ留め金でしっかり固定されているのを確認してから、まあ大丈夫だなと部屋へ戻る。わ〜〜ん、があこがあこ、わ〜〜〜ん、ぐわぐわぐわあ。その間にもさっきから百万の蛙が荘厳なサウンドを奏でているな。これこそが本物の音楽なのだよとは相変わらず振るっているなきみ。小さな頃からこの蛙の音楽を聴いて育ち、今またその家にわけのわからない男と家族を築いて住んでいるあきことは誰なんだろうを思う。一瞬、おじいさんとおばあさんの日本昔ばなしどんぶらこっこな光景がよぎり、いそいで選曲した一噌さんのアルバム”リーヤリ”から田楽笛が軽快に流れてきた、その空間に身を置いているとまた今日も作業にとりかかれていたな。しかしあれだな毎日作業作業とうるさいなおまえ。実質何をしているのかといったらなんの役にもたたないオカネにもならないことばっかりで。「作業〜」なんてのは口実にすぎなくてとーちゃんただ遊んでるだけじゃないかというキヨのするどい観察、批評。共同体での働きのない人間が役に立つ瞬間というのは決まって河川の氾濫を鎮める人柱で。人柱と言えばイベントの主催者なんかもそうなのかもしれないな。去年の今頃はほぼ寝ない忙しなさながらも出会いや交流も沢山あって毎日が充実していたのにな。我ながら最高の催し物だったとは思うけど、それはみんなのお陰様の部分なだけで。まだまだおれはやり残したことだらけなので、そして企画書だけは毎日書いているのだけど(毎日は書いてねえだろよ)なかなか実行に移さないのはなんだろう。まあいーさ、なるようにはなるのだ。だけどおまえあれだろ、連休最終日にはキースジャレットのソロコンサートがあるのでそれどころじゃないってのが本音だろう?グキ!間違えたギク...。いっさい表出のない、充電期間だけで終わる人生というのも悪くもねえかなどとよからぬ。貰うもんだけ貰ってばかりで溜め込んでると「あいつせっかくこんだけチャンスやってるのに全然やる気ないのな〜」とかなってきてすぐ死ぬとどんな昔話にも書いてある。じゃあだからってこれあげる〜などの涙目で気持ち悪いもんばっかしをあげようともがいてるのが現状で。じゃあ誰かに何をあげられるか考えることなんかは早々に諦めて、自分が本当に欲していたものをガツーンとどこぞよりひっぱり出してこれた時にだけ、それが贈与となり得るのでないかという希望をですね、だなんて気持ちわる〜い。

2時間くらい眠り、起きるけどやはりかなり眠い。そしてかなり寝ていたい。だーるい。外は雨もあがったようでじゃあもうしょうがない自転車で行くかあと用意しながら同時にライの体温を計測し連絡帳に”お家での様子”を記入などしていたけど、午後から局地的に雷雨とか言ってますよまたNHKが。玄関ガラガラ〜で外を眺めるけど路面はまだ濡れてるし水たまりだらけのようなのでタイヤだけが新車のXRに切り替えて会社へ。すり抜けはこわいけど後ろからピンクナンバーのスクーターおやじに煽られて仕方なく飛ばす朝の混雑バイパス4号。30分とかからず会社へ到着。やっぱりエンジン付きは楽だし早い。でもまあ10分も違わないのだからチネリもなかなか早いのよ。ただ早くに目的地に着く必要があるのかというとどうだろう。時計に合わせた生活というのは本当はかなりしんどいはずだけど、考えないですむ分だけが楽と言えば言えるのか。ちょっと早めに家を出るとかの工夫だって出来るはずだし。と、何言ってんだろうおれはつまらない。実はさっきまで頭にあった書こうとしていたアイデアが大量のしょんべんと一緒に流れていってしまったようなのです。膀胱の表面が記憶媒介装置となっているので、めいっぱいに膨れ上がった膀胱というのはフルスペックのメモリ搭載状況のおれってことなのでは無いだろうか。ないない。というわけで本日もお開きの時間となりましたよ。
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by yuzzle | 2014-05-01 17:05 | 日記


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