6月12日(木)雨→くもり

雨なので仕方なく(喜んで)カッパを着込んでばかみてえな道路をばかが走って会社へ向う。朝から本部で大事なお知らせがありますということで全社員(つっても30人くらいかな)が殺風景な事務所にのこのこと集まってきた。よく聞き取れない声でごにょごにょ〜を社長が長々とやってたけど、要約すると「売上だめだったから夏の賞与はねーぜばかやろうども」ってことだったかと思う。もう会社ダメだったからそろそろ潰すことになりましたとかじゃなくてがっかり、間違えた安心した。またどこかに就職とか、デンワしたり、履歴書かいたり、面接したり、めんどくさいからね。などと、そこから道を隔てた持ち場の建物へとへらへら歩きでの帰り道、誰と話すでもなく、青に白の水玉の小さな折り畳み傘を頭に被せてとぼとぼ歩く。そして「なぜ!」ってぐらいにみんなの歩く速度が遅すぎる。追い越さないよう、会話を交わさなくてよいよう、道幅いっぱいを使ったジグザグ歩きをするノイローゼ。朝のひどかった雨も一旦おさまった中を、青い作業うわぎの小団体が、雨で黒く濡れた工業道路を渋滞のトレーラーの隙間をぬって横断し、それぞれがそれぞれの持ち場へと戻っていった。南無阿弥陀仏。

昨夜の読み聞かせの会、こないだ古本屋で3冊を100円玉2枚と交換した中の2冊「天のかみさま金んつなください」から始める。ちょうど男の子が3人出てくるお話なので「わらしのなまえは、はる、きよ、らい、といったなあど」とやると「なんだよ〜」ブーブーが出たので「一郎、二郎、三郎」に戻して進める。やまんば(実は母親?)が出てくると3人布団を被って隠れてかわいいね。天から”じん じゃらじゃら じん じゃらじゃら”金んのつなが降りてくる擬音はそれ以外考えられない。もう一冊は長新太「ぼくのくれよん」画面からはみ出すほどの大きなゾウが出て来てライ大喜び。そしてくれよんでびゅーびゅー描きまくるゾウ、しまいには山火事騒動を起こしてライオンに静かに怒られるという素敵な展開に脱帽。そして最後にハルが持って来た宮沢賢治のお話の中から「かしわばやしの夜」を選んで読み始める。画かきの”赤いトルコ帽をかぶり、鼠いろのへんなだぶだぶの着ものを着て”というのにうっとりする。山主の藤助には酒を買うのに柏の木大王にはなぜ買わないのか。木と人間の関係の行き違い、清作の言い分のどうしょもなさがポップにおもしろく伝わってきてしまい泣ける。ライは文字の本になるとしばらく付き合ってから離脱、ハルも飽きて来ちゃったのかまーしーから貰った車の雑誌をチラチラやりながらのお話を聞いてるのやら何やらわからぬメダル。キヨだけは最後までお話に集中メダル。といった、おじさんの趣味全開の読み聞かせ会はおじさん途中で寝ちゃうこともなく無事に完走した。みんな寝たのを確認してそろりそろりと自室へ移動して作業に取りかかる。なんでもいいけど、作ったり、描いたりしてることがほんとに精神の治療になる。あと音楽を聴くこともいいねえ。そうやって気が付いたのが3時だったけど、そっからまたアルバム一枚分を聴いてしまい、誰かに手紙が書きたくなったという気分で日記帳にミミズ文字をのたくらせて満足させて、それでから寝たので外はもう明るくなってきていた。窓の外の雨はひどく降っていて、樋からのぼとぼとぼと〜を聴きながら眠る。ユメは見なかった。
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by yuzzle | 2014-06-12 21:00 | 日記


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